海のギャングといえばシャチ?ウツボ?
どちらが本当のギャングなのでしょう?
違いはどのようなことがあるのでしょうか?
ウツボとは
温暖な地域の浅瀬に生息する海水魚で、鋭い歯と大きな口を持ちます。
大型肉食魚で、小魚や甲殻類・頭足類を捕食します。
特にタコは大好物で、伊勢海老を囮にタコを捕獲することもあります。
普段は岩陰に潜んでいて、獲物を待ちます。
夜になると巣穴から出てきて、餌を求めて徘徊します。
シャチとは
イルカの仲間で最大の大きさの哺乳類です。
体長は4.9から6.7メートルほどでオスの方が大きく重さも5000kgを超えるものもあります。
一般的に冷水を好みますが、世界中の海に生息しています。
地中海やアラビア海にも生息します。
また、餌になる動物が多いことから、特に極地付近の沿岸に住むことが多いです。
とても活発な動物で、ブリーチングと呼ばれる海面から体を打ち付けるジャンプや頭部を海面に出して周りを見渡すスパイホッピングも行います。
泳ぐ速度は60から70kmにも達し、泳ぎの達人とも呼ばれます。
好奇心旺盛で興味を持つと近寄って確かめる性質もあります。
肉食性で海洋系の食物連鎖の頂点に立ちます。
武器を使う人間を除くと自然界で天敵は存在せず、知能も高く利益にならない戦闘は避ける傾向にあります。
食べる必要のないものを襲うことは少ないと考えられています。
氷の下からの奇襲や群れで協力して挟み撃ちなどの高度な狩の技術を持ちます。
単体もしくは数頭から数十頭の群れを作って生活します。
非常に社会的な生活を営みます。
ほとんどの群れは母親を中心にした血の繋がった家族のみで構成され、オスは通常同じ群れで生活し、メスも自身の群れを新しく作っても生まれた群れから離れることは少ないようです。
ウツボとシャチはどこが違う?
ウツボは魚類で、単体で生活しています。
獲物を捕獲する方法も岩陰に潜んでいて獲物を待ち構えるように捕食することが多いです。
一方シャチは哺乳類で群れを形成します。
とても社会的な生活をし、狩りも計画的に行います。
まとめ
ウツボもシャチもその生息する地域においては食物連鎖の頂点に立ち、天敵はいません。
両方とも肉食で、その攻撃力はとても大きいです。
ただ、ウツボは単体で獲物を捕獲し、シャチは群れをなして計画的な狩を行います。
ギャングというと集団を想像しますよね。
そのことを考慮するとシャチの方がギャングという言葉には合っているのかもしれませんが、両方とも危険な生物ということに変わりありません。
もし遭遇する機会があったら気をつけましょう。