獰猛なイメージがあり、映像で映し出されるときには、不穏なBGMが使われるウツボ。

日本の海域にも生息し、危険な生き物とされながらも、美味しい食材として多くのファンも存在します。

どのような場所に住み、何を食べているのでしょうか。

ここでは、ウツボのさまざまな生態についてご紹介します。

攻撃性は臆病のあらわれ?食性や毒性の生態

ウツボ 生態

世界中の熱帯・温帯海域に生息しており、生息地の環境に応じて体長や体色はさまざまです。

ふだん日本においてウツボと呼ばれるのは、和名の「ウツボ」の種類を指すのが一般的で、80cm程度の体長と黒褐色と黄色のまだら模様の体色を持ちます。

トラウツボのように目立つ体色を持つ種類もいますが、基本的に体色は保護色の役割を担い、岩場などの影や空洞に身を潜めています

獰猛ではありますが臆病なところもあり、いきなり攻撃を仕掛けるのではなく、まずは大きく口を開けて威嚇、相手が逃げなければ攻撃をおこないます。

タコが好物・ウツボの食性

食性は動物食で、魚類や甲殻類、頭足類を捕らえて食べ、そのなかでもタコが大好物です。

基本的には待ち伏せて獲物を捕食しますが、夜になると餌を求めて泳ぎまわります。

鋭い嗅覚を活かして、浅瀬の潮だまりで小魚などを獲るケースや臭いを追って一時的に岩場に上がり行動することも可能です。

岩場に上がり行動する。

ウツボは30分程度であれば陸上で生きることができます

これは、体が濡れている状態ならば、皮膚呼吸ができる生態を持つためです。

鋭い嗅覚と皮膚呼吸、釣り人はこのことを覚えておきましょう。

岩場で魚をさばくときは特に注意が必要ですね。

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ウツボに毒はあるの?

ウツボには毒がありません。

そのため、噛まれても毒による心配はありませんが、鋭い歯に力強いアゴにも要注意です。

甲殻類を噛み砕くほどですから、指を噛み切られる恐れもあります。

ウツボとは別種のドクウツボは食中毒の原因となる「シガテラ毒」を持っている場合があります。

日本の海域にも生息し、食用としても知られています。

症状には嘔吐や腹痛、めまいや麻痺などが挙げられ、効果的な治療方法はありません。

まとめ

ここまで、ウツボのさまざまな生態について紹介しました。

保護色のような体色や食性を見てきました。

すべてのドクウツボにシガテラ毒がある訳ではなく、各地で食材として知られる種類です。

神経質になる必要はありませんが、気なにる場合には大型の個体を食すのは控えた方が良いでしょう。

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