ウツボとアナゴ、とっても似ていますよね。
両方とも長い魚ですが、いったい何処が違うのでしょうか?
アナゴってどんな魚?
アナゴといえば、多くの人が食材として思い浮かべると思います。
天ぷらや蒲焼、煮穴子や寿司種などでよく目にします。
江戸の時代から東京湾の羽田沖で捕獲されたものが江戸前のアナゴと言われ、現在でも漁場となっています。
アナゴの特徴として、体型はウナギとほぼ同じですが、鱗はありません。
成魚になると30cmから1mを超えるものまであります。
熱帯から温帯の海に広く分布し、夜になると獲物を求めて泳ぎだします。
肉食性で小魚や甲殻類・貝類・頭足類などの小動物を捕獲し食べます。
昼の間は海底の泥や砂・岩の間などに身を隠しています。
砂泥底に生息する種類は集団で生活し、巣穴から頭や半身だけを表に出します。
ウツボってどんな魚?
ウツボというと食材というより、海のギャングとしてその気性の荒さが印象にあると思います。
全く食用にされないわけではありませんが、その地域は限られ、白身で美味とされますが厚い皮と小骨が多く、調理に手間がかかるためあまり食べられません。
温暖な地域の浅瀬に生息し、サンゴ礁や岩場に生息する種類が多いです。
種類によっては汽水域や淡水域にまで侵入することもあります。
巣穴からあまり動くことはせず、岩陰や洞窟に潜んで獲物を待ちます。
夜になると海底近くを泳ぎ、獲物を捕食します。
肉食性で魚類や甲殻類・頭足類などの小動物を捕食し、特にタコには天敵です。
アナゴとウツボの違いは?
温暖な地域に生息し、長い体を持つ一見同じような魚ですが、住む場所が異なります。
アナゴが泥や砂地お場所に生息しているのに対し、ウツボは岩場などに多く生息します。
そして、ウツボは獲物が来るまで待ちます。
また、食材としても大きく異なります。
アナゴは食材目的で捕獲されますが、ウツボの多くは食材というよりは皮を利用するために捕獲されることが多いです。
まとめ
胴が長い、特徴が似た様なアナゴとウツボですが、その用途は異なり、食材として多くの方に好まれるアナゴは多く流通し、一方ウツボは食材としてはほとんど流通していません。
これほど似た魚でありながら、全く需要の印象も異なりますね。