肉食性で気性が荒いと言われるウツボですが、いつも孤独なのでしょうか?
実はウツボはエビと共生関係にあるのです。
これはどういうことなのでしょう?
甲殻類を捕食するウツボですが、エビは食べられたりしないのでしょうか?
ウツボとエビが共生してる?
ウツボの近くにエビが泳いでいたらエビはウツボに食べられてしまいそうですが、実はそうではないのです。
実際ウツボのまわりには、エビをはじめゴンズイの若魚やホンソメワケベラなどの小動物がいます。
これはウツボの皮膚表面や口の中の寄生虫を掃除してくれているのです。
また、ウツボはタコを好んで捕食しますが、タコはこれらの小動物を捕食します。
このため、ウツボは小動物を捕獲するために寄って来るタコを捕食し、逆に小動物は天敵であるタコから守ってもらうという関係が成立しているのです。
ウツボとタコと伊勢海老の関係は?
ウツボとタコと伊勢海老は三すくみの関係にあるなんて、聞いたことがありませんか?
タコは伊勢海老を好物とし、伊勢海老はウツボを捕獲し、ウツボはタコを捕食するという三角関係が成立していると考えられていましたが、これは間違いで、実は伊勢海老はウツボを捕獲しません。
逆にウツボも伊勢海老を捕食することは無いのです。
タコにはカラストンビという強力な顎を持っていて、伊勢海老を殻ごと食べてしまいます。
伊勢海老はタコに対抗するすべを持っていません。
タコに狙われたらひたすら逃げるしかないのです。
また、タコはウツボに勝つ術を持たないためウツボに見つかったら逃げるしかありません。
そして伊勢海老もウツボに攻撃することはしないのです。
逆にタコを一緒に捕食することはあります。
ただし、伊勢海老は共生しているウツボの亡骸は食べることがあるようです。
まとめ
いくら気性が荒く肉食性のウツボでも、全く孤独というわけではありません。
エビというパートナーを見つけ、お互いに利益があるように生活しています。
いくら海のギャングと言われても、何でもかんでも捕獲することはせず、相手を見て行動をしているのです。
伊勢海老とウツボの関係も同じですね。
タコをおびき寄せるために囮に使われる伊勢海老もたまりませんが、守ってもらえるのであればそれも有りかもしれません。