ウツボは出会ってしまったら、その瞬間から恐怖ですよね。

また、熱帯魚特有の鮮やかな色彩を持つ種類までいます。

その毒々しい色を持つウツボですが、毒は持っているのでしょうか?

ウツボはどんな生き物なの?

ウツボ ドクウツボ 違い

暖かい浅瀬に住んでいるウツボは鋭い歯と大きな口を持ち、その種類は約200種いると言われています。

日本では、南西諸島に多く分布し、岩場などに潜んで獲物を狙っています。

夜行性で、夜になると巣穴を出て餌を求めて徘徊します。

全長は20センチから4メートルにもなるものまでいます。

陸上に上がってきても湿った皮膚を使い、30分程度は皮膚呼吸することができます。

餌は肉食性で魚類や甲殻類、頭足類を捕食し、特にタコが大好物です。

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ウツボに毒はあるの?

通常のウツボには毒がありません

しかし、200種ほどいるウツボの中には毒を持つウツボも存在します。

これらは、毒を持たないウツボと区別されるため、ドクウツボと呼ばれます。

このドクウツボは体長3メートルほどもある大きなウツボで、インド洋や太平洋の熱帯地域に生息し、日本では琉球列島に分布しています。

ドクウツボの毒は、ヘビなどのように毒牙から出される液体とは異なり、毒素を体内にためています。

このドクウツボを食べることで起こる食中毒です。

これは生物濃縮と言われ、化学物質が食物連鎖を通して体内に蓄積されていき、高濃度の毒素が体内に蓄積されていきます。

ドクウツボは食物連鎖のピラミッドの頂点にいるため、体内の毒素が特に強くなります。

ドクウツボの毒はどんな毒?

ドクウツボの毒はシガテラ毒と言われる毒で、熱帯の海のプランクトンからの毒素を持った魚介類を食べることで発生します。

この毒を持った魚介類をドクウツボが捕食することで、ドクウツボの体内で毒素が濃縮されていきます。

症状は1から8時間程度で現れ、嘔吐・下痢・腹痛・不整脈・血圧低下・めまい・頭痛・筋肉の痛み・麻痺・感覚異常の症状が出ます。

現在は治療法がまだありません。

日本国内において、このシガテラ毒により命を落とした例はありませんが、海外では報告があるためドクウツボはもちろんですが、特に大型の個体は食べないようにしましょう。

まとめ

ドクウツボもウツボと同じ仲間です。

ウツボの中に毒を持つ種があり、その種を毒ウツボと呼んでいます。

噛まれることで発症する毒ではなく、毒ウツボを食べることで食中毒になります。

その症状は様々なものがあり、現在日本国内では命を落とす例はありませんが、海外では報告も上げられているので十分注意しましょう。

特に大きな個体は高濃度の毒素が濃縮されている可能性が高いので、食べることは避けましょう。

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