「海のギャング」と呼ばれ、海に住む危険な生き物ランキングでは、必ず登場するのが「ウツボ」ですね。
独特な形態と強面の顔付きで、とにかく怖い危険というイメージがあります。
確かに肉食性で獰猛な一面はありますが、実際の習性はどのようなものでしょうか。
ここでは、ウツボの習性や特徴についてご紹介します。
名前の由来?ウツボのさまざまな習性と特徴
生き物に付けられる名前の由来は、色や形状、習性などが挙げられます。
ウツボの名前も同じように、矢を入れるための「靫・うつぼ」から付けられた説。
岩穴に潜む習性を持つことから、空洞を指す「うつほら」から転用されたとする説などさまざまです。
ウツボの分布と特徴
世界中の熱帯や温帯海域に分布しており、深海よりも浅瀬のサンゴ礁や岩礁、ブロックなどの岩場、洞くつが生活域です。
地域や生息環境によってウツボの種類はさまざま、大きさや体の色がことなります。
トラウツボなど一部の種類を除き、日本では体長80cm程度、黒褐色と黄色のまだら模様の体色をもつ種類をウツボと呼ぶのが一般的です。
ウナギやハモなどほかのウナギ目と同じように、体形は前後に細長い円筒形。
腹鰭と胸鰭は退化しており、背鰭と尾鰭、尻鰭は繋がっています。
また、皮膚が湿っていると場合、皮膚呼吸が可能なため、30分ほど陸上で行動できる特徴を持ちます。
習性を知り十分な注意を
鋭い歯と強靭なアゴは、ウツボが生息する海域の魚たちだけでなく、人間にとっても十分な脅威です。
縫合が必要になったり、指を噛みちぎられたりする危険性は常にはらんでいるといえるでしょう。
不必要な危険を回避するためにも、ウツボの習性をあらかじめ知っておくことが大切ですね。
ダイビングなど海に入るときは、不用意に岩へ手を置かないことに注意を払いましょう。
身を潜ませる習性を持つウツボが隠れていることが多く、攻撃を受ける場合があるためです。
獲物を狩るという基本的な習性を持つため、エサを求めて陸まで上がってくることがあります。
このため、釣りあげた魚を岩場でさばくことは控えましょう。
気がつくと足元まで近づいていたというケースがあります。
まとめ
ここまで、ウツボの習性や特徴について紹介しました。
名前にさまざまな由来を持つウツボですが、
慎重で臆病な習性も持っています。
むやみに攻撃をする、触ろうとしない限り、ウツボも攻撃はおこないません。
十分に注意を払い、偶発的なアクシデントを起こさないようにすることが大切ですね。