自分の巣穴に身を隠し、獲物を待ち伏せているウツボ。
そこに獲物が通りかかると一瞬で捕食してしまいます。
とても攻撃的に感じられますが、実際のところどうなのでしょう。
本当のウツボの性格について、考えてみたいと思います。
ウツボは獰猛な生き物なの?
ウツボは暖かい海の浅瀬に生息しています。
巣穴は岩の陰や洞窟などの穴に設け、日中はその巣穴の中に隠れ獲物を待ち伏せします。
夜行性であるため、夜になると餌を求め徘徊します。
歯はとても鋭く、噛まれたら数針縫う大怪我をすることになります。
また、咽頭顎を持ち、一度噛み付いたらなかなか離さず、しかも一気に喉の奥へ引っ張り込みます。
体長は20センチから、大きいものでは4メートル近くまで成長します。
このように危険な部分のみを見ていくと、とても気性の荒い危険な生き物のような印象を受けます。
では、ウツボは攻撃を仕掛けてくるのでしょうか。
ウツボはいつでも構わず攻撃してくるの?
ウツボは普段巣穴に隠れて獲物を待ち伏せしています。
ということは、自ら進んで捕獲することはあまりしないようです。
大きな敵が近づいてくると、大きな口をあけ威嚇する行為は行いますが、攻撃まではなかなかしません。
仮にウツボに遭遇しても、人間が無用な攻撃をしない限り攻撃はして来ず大人しいようです。
なぜウツボは獰猛だと思われている?
普段はそんなに攻撃的ではないウツボはなぜ獰猛で、海のギャングとまで言われるようになったのでしょう。
まずは見た目ではないでしょうか。
口が大きく目の後方にまで達しているため、威嚇するとき大きな口をあけて威嚇します。
また鋭い歯が印象に残ります。
犬歯のような尖った歯が並んでいます。
また咽頭顎で餌を捕食する瞬間はまさにエイリアンのようで、この姿から獰猛に思われたのかもしれません。
まとめ
ウツボは世間一般で思われているほど攻撃的ではなく、普段は巣穴に隠れているほどです。
もちろんだからと言って弱々しい訳ではなく、時と場合によりその気性の荒い一面を見ることができます。
ウツボは観賞魚としても人気のある海水魚です。
ただ獰猛なだけでは、これほど人気になることはないでしょう。
可愛らしい一面も併せ持つ魚なのです。
しかし、もしウツボに遭遇することがあっても決して手を出してはいけません。
噛まれたらただ事では済まず、大怪我になてしまうからです。
無用な刺激は与えないようにしましょう。